撮った写真をスマホやコンピュータの画面で見ることが多いでしょうか。SNS などの普及により、写真の閲覧は画面上でおこなうことが加速したように思います。
他方ではインクジェットプリンタによる写真プリントの質が高まり、我々は自身でプリントをする手軽さを得ました。ボク自身もその恩恵を受けたわけですが、光沢紙にプリントするという選択肢は当初よりありませんでした。
撮った写真をプリントしたくて画面で確認し光沢紙にプリントしてみる。完全に好みの問題ですが、それらを見比べると何ら変わりのないことのように感じて、満足感を得られないままでした。半光沢紙でも満足感はなく、最終的に画材系のファインアート紙に巡り会ったというわけです。
モノクロ写真をファインアート紙にプリントする。光沢感もなくインクを適度に吸ってくれるので均一なプリント面。それはまるで墨絵のようで、トーンだけで形成される独特なグラデーションとなります。※別項でファインアート紙についてまとめています
また、モノクロ写真プリントの撮影者としては、色という認識などを助長する媒体がなくなりトーンのみで表現されることになるので、プロポーションをはじめとするコンポジションの大切さを再認識させられます。
撮った写真を画面で流れるように閲覧するのではなく、プリントし額装をおこなって末永く楽しむ。ご要望があればそのお手伝いをいたします。