ペットの肖像写真を撮りますと題した販促物のモデルは、カメラマン兼写真館店主(つまりボク)が飼育しているフクロウです。名前はゆず輔といいます。流通名ではスピックスコノハズクと呼ばれ猛禽類の仲間に属し、生態系上は上位種なんだそうです。
猛禽類と綴るとその字面からどう猛で怖い生き物といった印象を受けますが、一般的な猛禽類もほかの動物と同様に警戒心が強く、近づく人に依って避けたり遠ざけたりもします。つまり、その人がどんな相手なのかを見分ける高い知能が備わっているようです。
縁があって多くの鷹やハヤブサをはじめフクロウなどの猛禽類の仲間たちを見てきましたが、人に慣れていないと近寄っただけでバタバタと逃げ惑ったりカチカチとくちばしで威嚇したりを繰り返すので、ペットとして迎え入れるには難儀だなと直ぐに分かります。
ただ難儀であるというだけで、そういった子たちも時間を掛けて丁寧に接してあげると飼い主に慣れてくれるはずです。ウチのフクロウも時間を掛けて接したおかげか、今では家族の一員として我々の顔や声を覚えてくれたようです。ゆず輔と枕詞に話しかけると、それも理解してるみたいです。
ペットとしてフクロウを飼うと、その時々の反応を通じて飼い主のいまの心持ちが見える。そんな気さえします。